「亜樹ちゃん?どうしたの?泥だらけだよ。」
 亜樹に近付いて、服の泥をはたき落とす太郎には目もくれず、亜樹はこの俺を凝視して
いる。
「なんか、俺にようか?」
 俺を睨み上げてる亜樹に、俺が質問をすると、
「亜樹を・・・じゃくろの弟子にして。」
 亜樹の真剣な瞳の中に、うっすらと涙が溜まっていた。















『弟子入り』 終
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