第一回 俺は、不安だった…。
 川原に20人近くの学生たちがいた。ひとりを除き、全員が小砂利の上に横たわっている。
「なんやコイツ等・・・弱かね〜。」
 倒れた学生達を見下げる銀色の髪の学生は、そうつぶやいた。

「あ〜あ。同じ学校の生徒をこんなにしちゃって…。」
 川原の上から金髪の長い髪をポニーテールにした学生が降りてきた。その学生の詰襟には銀色の学生と同じ校章が光っている。
「お前…この前うちの学校に転校してきたヤツだろ?」
小砂利の上に降り立った金髪の学生は、銀髪の学生に話しかけた。






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