「すげぇな、お前…。」
 赤い髪の学生は、植村飛鳥達を見下ろしている。
「お前も降りて来いやん!!」
 一瞬の出来事だった。瞬きをする間もなく赤い髪の学生は植村飛鳥の目の前に現れ、
「来たよん。」
 と呟くと、植村飛鳥の頭を鷲掴みにし、そして強力な頭突きを叩き込む。
「俺の名前は、剣マシン。得意な遊びは、『かけっこ』だ…。」
 剣マシンと名乗る赤い髪の学生は、小砂利の上に仰向けになっている植村飛鳥を見下ろし、
「転校してきたばっかりで、ひとりで不安なんだろ? 俺等で良かったら友達になっても良いよ。」
 そう言うと、よたよた立ち上がった元内ざくろの肩を抱き、





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