「快物くん…。」
「命を助けてもらった事には、凄く感謝しています。…しかし、このまま傷が治って普通の生活に戻ると言う事になると、また、『いじめ』の日々が始まってしまうんです。…僕は…勇気が欲しい。体の中を少しでも変える事がでるんだったら、新たな僕としてこれから生きていける気がする。僕をモルモッターとして、先生達の研究に参加させてください。」
「バカな事を言うもんじゃない。君は死ぬかもしれないんだよ。」
「1度、死んでますから、2度目も怖くないです。」
 医師と太郎の会話は明け方まで続き、太郎の意思の強さに、医師達は実験をする事を決意した。手術は、夜中3夜に渡り行われ、そして太郎は新たな自分に生まれ変わる。
『僕は…変わった…。』








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