一瞬にして、その場は大混乱となり、ヤジ馬達は蟻の子を散らすように逃げ惑った。そんな中、剣マシンだけは、ボーッと突っ立っているだけ。180cmのその場を動かない長身は、警官の目に嫌でも飛び込んできた。
「君も早く避難したまえ!!危ないから早く!!」
 警官の言葉に、剣マシンは、
「後、何分ですか〜。」
 と、聞く。
「後、2分くらいだから早く!!」
 焦る警官は声が裏返りながらもそう答え、それを聞いた剣は、ニヤッと微笑んだ。次の瞬間、剣は警官の脇をスルリとすり抜け、前方に走り出し、そして、特殊班が離れ無防備になった爆弾の入った木箱を抱え、街中を走り出す。







前に戻る 次に進む