公園の隅では、凄い声と轟音が2分ほど続き、そして静かになる。
 1人だけ残り、転がった灰色の学生服の学生達を見下しながら、ざくろは、
「『元町中の奴』?? 俺の事を『学校名』で、一まとめにするな。」
 そう言い、バンッと自分の胸をたたくと、
「俺は、オリジナル…。誰とも同じじゃなく、自分の意志で動きつづける人間。当たり前だが、人は俺を『元内ざくろ』と呼ぶ。」
 混ざり合い同化する事を嫌う『油』のような男。 元内ざくろ。







『第五回 俺は、同じになりたくなかった…。』 終
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