「どうしたの?」
 1人の女子高生が、立ち止まり1人の長身の学生を見つめる男子生徒に声をかけた。
「あいつさぁ…。」
 男子生徒は、長身の学生の背中を指差し、女子生徒に話し始める。
「眼が見えないんだってさ。」
「え?牙京君でしょ?…嘘よ、わたし昨日普通に話ししたよ。」
 男子生徒の言葉に不信感を抱き、冗談だと思う女子生徒。
「…っつ〜かさ。『真眼』とか言って、見えないんだけど、見えているんだって話だぜ。」
「…なにそれ。」






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