第四回 俺は、好きな事をしていたかった…。
「お前の入部は、認められん…。」
 中学校から高校に上がった、高校一年の春。
 剣マシンは、陸上部の入部テストに参加した。しかし、顧問の監督から告げられた結果はこれだった。理由は、剣マシンが『DMAN(DNA変更手術で体の作りを変えた能力者)』から誕生した2世『D_J』であった為。
「高等学校の陸上部は、県大会、全国大会、うまく行けばオリンピックにも出場する事が出来る。…しかし、剣。お前の『D_J』としての能力『瞬足』は、高校体育連盟において、認めることが出来ない…。もし認めれば、これまでの人間の限界に挑戦してきた記録が、めちゃくちゃになってしまう。陸上部に入ったとしても、正式な競技には出場できない。剣…お前の走りを認めてくれる場所は無い……。」








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